現在リーマンショック以上の、コロナによる影響で世界的な経済のダメージが心配されている。米国は軒並み30%以上のGDPの下落によってこれは戦後最悪という事だ。思い起こせば丁度10年ほど前にリーマンショックもあって、現在はそれ以上というのだから深刻であることが解る。投資という感覚は、確かに色々な指標をもって判断するのだがしかしそれだけではない筈です。製造業の場合、その企業が一体何を作ってどういうふうに日本社会あるいは世界に影響があるのか?これを判断出来れなければ、つまり色々な業界の人と話をする事も重要な情報源ではないだろうか。そこから学ぶところもあり、広く見識を広げる事にもなります。 当時リーマンショックで光学フィルムメーカーも大変な打撃を受けた。光学フィルムというのは、液晶や当時プラズマテレビというのがありましたが、現在ではなくなっている訳ですがガラス板両面にはる偏光板というのがあります。少し液晶とはどういうものか?という話になりますが、目に見えるというのは物体に光が反射して目がそれを認識している。液晶はバックライト式と反射式に大きく分かれ、反射式は所謂電卓の液晶がそれにあたります。一般的に解りやすいのが、カーフィルムも回転している、現反(ペットフィルムといいペットボトルを粉々にしてフィルムにしている)に塗料を噴霧して作る。印刷機とほぼ一緒と思ってくれれば解りやすい。しかしこうしたメーカーは光学商材が売れなくなると途端に不景気になり、現場は年越し派遣村ごとくなる。 だけどそうじゃない企業もありました。大手のフィルムメーカー日東電工という会社は当時ニュースでも話題となっていた事を鮮明に残っている。日東電工(6998)も光学フィルムメーカーで日本屈指のメーカーだ。それ故に影響もありました。ところが、日東電工はこの原材料から作っているのでフィルムを作る力をもっていた。フィルムを外部から仕入れて、塗料を塗っているだけだとこうはいきません。すごかったのは、汚れた水もフィルムの特殊なろ過する力で真水にかえるという技術で、当時テレビで取り上げられていて、同業種からもこれはすごいと思った筈です。水というのは必ず飲むもので、海外にも充分通用する商材である。この後わずか4か月で業績は改善し、フィルムメーカーではいち早く困難から脱出した記憶があります。会社のそのものが何に投資をすればいいのか?それは経営者のセンスにかかっているのかもしれません